憧れのラグジュアリーブランドへ。私が選んだ販売職への復帰とその理由

ファッション業界での転職を考えている方へ向けて、ラグジュアリーブランドへの転職を実現した戸川さんのストーリーをお届けします。一度は業界を離れ、様々な経験を経て再びファッションの世界へ戻ってきた彼女の経験には、きっと共感できる部分があるはずです。

販売職からエステ、そしてOLへ。変化を恐れないキャリアの選択

「最初のきっかけは、大学時代の周りのおしゃれな友達でした」と戸川さんは笑顔で語ります。
アパレル販売からスタートしたキャリアは、その後エステティシャン、広告代理店でのOL生活と、異なる業界での経験を重ねていきました。

「スキルアップのために、あえて違う業界も経験してみたかったんです。美容にも興味があったので、エステの道も選びました。その後、プライベートの変化もあって、一般企業でワークライフバランスを重視した働き方も経験しました」

「やっぱり販売が好き」という本音に従い、30歳前に決断を

転機は30歳を目前に控えた時期に訪れます。
「何が一番やりたいのかを、真剣に考えました」と戸川さん。その答えは、意外にもシンプルでした。

「人が好きなんです。お客様との関係を築いていける販売の仕事が、私には一番合っていると気づきました。エステは指名制ではなかったので、継続的な関係を築くことが難しかった。でも販売職なら、お客様との長期的な関係を築くことができます」

ラグジュアリーブランドへの道のり。計画的なキャリアステップ

ラグジュアリーブランドへの転職は、突然の思いつきではありませんでした。
「ずっと憧れていたので、計画的にステップを踏んでいきました」と戸川さん。
まずは国内アパレルで2年間の経験を積み、その後にチャレンジする戦略を立てたそうです。

「最初から希望していたブランドはありましたが、実際に複数の企業を見ていく中で、思わぬ出会いがありました」と戸川さん。現在の勤務先は、面接での印象や店舗の雰囲気に強く惹かれて選んだそうです。

転職成功のカギは、徹底的な準備と強い意志

転職活動では、専門エージェントのサポートを受けながら、徹底的な準備を行いました。

主要店舗の訪問（5店舗以上）
接客の観察と分析
インスタライブなどの情報収集
複数回のロープレ練習

「なかなか内定が出ず、センスがないのかと落ち込むこともありました」と戸川さん。
しかし、エージェントのサポートと自身の「できる！」という強い意志で乗り越えることができたそうです。

これからの目標：日本一の販売員を目指して

現在の職場には、日本でNo.1の売上を誇るスタッフが在籍しているとのこと。
「私もいつかそういった成績を残せるように頑張りたい」と目を輝かせます。

戸川さんが大切にしているのは、「楽しく働くこと」。「お客様からよく『楽しそうに働いているね』と言われます。その気持ちが、以前の職場での顧客数1位という結果にもつながったと思います」

モチベーションを保つコツについて聞くと、「『自分の機嫌は自分で直せたもの勝ち』という言葉が好きなんです。根拠のない自信も大切だと思います」と笑顔で答えてくれました。